重症臓器不全治療とは

臓器移植とは

従来の内科的・外科的治療では救命できないような末期的臓器不全の患者さんに対して、ご家族から(生体臓器移植)、または亡くなった方から(死体臓器移植)臓器をいただいて、治療する方法です。

わが国で移植することが認められている臓器は、心臓、肺、肝臓、膵臓、腎臓、と小腸です。心臓と肺、肝臓と腎臓、膵臓と腎臓、肝臓と小腸は同時に移植することが認められています。 

臓器移植 詳細

 

人工臓器治療とは

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 従来の内科的・外科治療では治療できない場合の代替治療で、その臓器に応じた人工機器を用いて、患者様の救命・QOLの改善を目指す治療法です。

 もっともなじみがあるのが、腎不全の時の透析療法です。血液浄化療法(いわゆる透析)と腹膜潅流の二つの方法があります。わが国では透析療法は非常に発達しており、国内で30万人の透析患者さんがいます。この人数は、ヨーロッパ全土より多い人数です。

 心不全では、補助人工心臓や人工心肺(ECMO)などがあります。補助人工心臓の治療法の進歩は著しく、ポンプが体外にある補助人工心臓が長らく使用されてきましたが、2011年4月に体内に埋め込めるタイプの補助人工心臓(DuraHeartとEVA Heart)がの保険収載されました。

 肝不全でも、血漿交換、人工肝臓の治療法も進歩してきています。

 

補助人工心臓 詳細

 

植込み型補助人工心臓を装着する患者さんはどんどん増えています

2011年に植込み型補助人工心臓が保険収載され、現在までに4つの機種が保険医療で使用できるようになり、補助人工心臓を装着した患者さんの数はどんどん増えています

その結果、我が国で心臓移植を受けた患者様のほとんどが、移植前に植込み型補助人工心臓を装着しているようになりました

国立循環器病研究センターの補助人工心臓の成績を示します。残念ながら、人工心臓装着後、脳血管障害や感染症で亡くなる患者様はいらっしゃいますが、

補助人工心臓のおかげで復学・復職ができるようになりました

我が国の補助人工心臓治療の現状

植込み型補助人工心臓が普及したおかげで、心臓移植までの待機期間中に職場や学校に復帰できるようになってきました

国立循環器病研究センターでは、下の図のように、植込み型補助人工心臓を装着した患者さん60人の内、2人が復学、11人が復職、10名が家庭で主婦・主夫として働けるようになっています

再生医療とは

http://jp.fotolia.com/id/27107495
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再生医療とは事故や病気によって失われた身体の細胞、組織、器官の再生や機能の回復を目的とした医療です。

近年、培養技術・分子細胞学・生体組織工学・遺伝子工学の発達とともに幹細胞の研究が盛んになり、幹細胞を応用した再生医療は今、国家プロジェクトとしても注目を集めています。自分の細胞や組織を使って、組織や臓器、器官の再生や機能の回復を行うことができれば、免疫的な拒絶反応や倫理上の問題なども克服できるでしょう。

重症臓器不全においては、心不全に対する心筋シート移植が臨床でも実施されるようになって来ました。

 

再生医療 詳細

 

重症臓器不全治療に関する法規

  • 重症臓器不全治療は、先進治療であり、様々な倫理的問題に関係している。
  • 各治療に関するわが国の法規などを紹介する

 

重症臓器不全治療に関する法規など 詳細